オーマイニュース--ようやく平野日出木さんを釣り上げた佐々木俊尚さん。おめでとうございます。


OhmyNews:【極私的2006年回顧】 言われたら、言い返そうぜ Web2.0


 自分の名前が有力サイトの見出しに踊るなんて全く予期していないので、ただただ驚いた。いろいろな知人から「おい、大丈夫か」と電話が来た。「いやそうなんだよ、まいっちゃたなあ」などと適当にやり過ごしながら、じつは相当にカッカ来ていた。

 何よりアタマに来るのが、グーグルで自分の名前を検索すると、拙著『物語力で人を動かせ!』のアマゾンのページよりも上に、この玉稿が鎮座していることだ。頼むからどいてくれ!

読んだ瞬間大笑いしてしまった。12月に佐々木さんにお会いしたときに、実はこういう会話があったからである。(もう年も変わったし時効(?)だし、ばらしてしまおう。ま、いいでしょう。佐々木さん。)


会話は大体こんな感じ

私「でも佐々木さん、平野さんのフルネームまで入れて記事を書いちゃうってのはどうなんでしょうか。ずいぶん大胆なことしますね。」


佐々木氏「ああまでしないと本人も編集部も読んでくれないんですよ。オーマイの人たちはぶくまも見ないし、ブログやっている人も少ないし。編集会議で言っても反論が出るわけでもない。同意するわけでもない。編集部全体が何だか「シラー・・」としてるんですよ」


私「はあ」


佐々木氏「だから、平野さんの名前入れちゃったんですよ。タイトルに。ああすれば検索で上位に引っかかってくるでしょう?自分の名前の検索くらいは平野さんもするから、そうすればきっと読んでくれるかなって。


私「!・・・」


佐々木氏「検索エンジンくらいは使うんですよ。あの人たち。そのくらいしないとね、本当に読んでくれないんです。何を書いても。ショック療法です。」

この人、意外とやるもんだなあと妙に感心してしまったんだけれど、あまりにもその会話通りの展開に笑ってしまった次第。しかし佐々木氏がCNETJapanに書いたのは昨年の11月である。ずいぶん時間がかかったものである。


何だかネタ的突込みになってしまったけれど、平野さんの記事の内容については「green - オーマイニュースのこと、佐々木氏のこと」がよくまとめてくださって、書こうと思うことは大方、しかも整然と書かれてしまった。本質論での反論が全く平野さんからなされなかったのは残念。


「これからは言いたいことはちゃんと言おうと決心した。男?歳、2007年元日の朝」
と書くと失礼か。(失礼ついでに言うとこういうことは、何もWeb2.0とか言わなくても、小学校の学級会なんかでも言われるんだけれどね。)


コンサルタントとジャーナリストの相克問題については別に書くかも。


※尚、このエントリーは公平を期すためにお二方のお名前を入れておくことにした。平野さん、この記事を読んであらためて佐々木さんにマジ切れしないでくださいね。佐々木氏の「切ない思い」もわかってあげてください。ともあれ、平野さんが土俵に上がっていただいたという結果オーライということで。



【参考リンク】
平野日出木さん、本当にそれでいいんですか?(上)