空気のざわめき---「中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて」(島田裕巳)出版


中沢新一氏を地下鉄サリン事件の思想的な「主犯」として糾弾する書であるという。

丹念にオウム関連の言論を追っている倫敦橋氏のブログに関連リンクが詳しい。上祐氏、有田氏など名だたる「オウム関係者」がこぞって反応。実に挑発的なタイトルだが、書店に並ぶのはこれからというところ。島田氏によると一部の書店では既に先行して発売しているらしい。アマゾンに注文するとずいぶんかかるようなので、直接版元か書店に問い合わせたほうが早いだろう。島田氏のブログでは、満開の桜を追った日々雑記の合間に、ある種の緊張感が伝わってくる。

まだ読んでいないので、ここではさっと。

今この時期にそれもあの島田氏が、なぜ中沢新一にフォーカスをしたかが興味深い。上祐氏も自身のブログで、中沢氏の発言を煽るコメントをしている。

まずは、名誉毀損の訴訟、あるいは有効な反撃が中沢氏からされるか否か。こういっては何だが、ここ最近の中沢氏は全盛期に比べて「過去の人」扱い。「アースダイバー」などはそこそこ売れたのだろうが、評判はいまひとつだった。もちろん、オウム擁護のレッテル貼りをされて一線から去った島田氏も同様。しかし地道にオウム関連の著述を粘り強く続けていた。今、オウム擁護派として同じように批判を受けたこの2人が、なぜ今対決局面を迎えるか。島田さんの中で単に個人的な何かが「熟した」のか、それとも深い背景があるのか。


少し空気がざわめいているのを感じる。


いずれにしても、読んでみないと何とも言えないわけであるが。倫敦橋さんのところから辿ったものだが、ここでは主たるリンクを再掲。(倫敦橋さん感謝)


注目したい。


中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて(倫敦橋の番外地)
http://d.hatena.ne.jp/LondonBridge/20070331/1175282257
※ほとんどのリンクがある。


●3月28日(水)新刊の刊行が遅れているわけ(島田裕巳の「経堂日記」)
http://hitorigurashi.cocolog-nifty.com/kyodo/2007/03/328_38d1.html


上祐史浩オフィシャルサイト「島田氏の中沢氏批判について 」
http://www.joyus.jp/diary/10/0009.html

地下鉄サリン事件中沢新一有田芳生の『酔醒漫録』)

http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/03/post_a316.html

地下鉄サリン事件中沢新一(2)(同上)

http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/03/post_c89d.html


●書評 中沢新一批判 その1(『日常生活を愛する人は?』-某弁護士日記/滝本弁護士のブログ)
http://sky.ap.teacup.com/takitaro/404.html

書評 中沢新一批判 その2(同上)
http://sky.ap.teacup.com/takitaro/405.html

書評 中沢新一批判 その3(同上)
http://sky.ap.teacup.com/takitaro/406.html