オーマイさんが活躍する「ハケンの品格」は面白い。

ハケンの品格


実はドラマ好きだったりするのだけれど、時代が時代で出るべくして出たぞって感じの「派遣社員ありえねえぞ逆襲ドラマ」=「ハケンの品格」。なかなか馬鹿馬鹿しいけれど面白い。
篠原涼子がちょっと太ったかなって気になるけれど、超スーパー派遣の篠原と、ダメ派遣の加藤あいの対比がいいし、篠原の演じる大前春子のスーパー非現実ぶりは、あり得ねえあり得ねえと笑いながら見れる。何かと言えば「オーマイさん、オーマイさん」(泣)と頼る(うん?今何かを思い出したが)小泉孝太郎の「気弱な正社員」の情けなさもいい。

今夜なんかついに大前さんは、マグロの解体ショーまでやってしまいましたよ。この間は大型クレーンをガシガシと動かしてしまう。


それぞれの立場で溜飲を下げている派遣社員がおそらく全国にウン百万名。


職場の和だとか、家族な雰囲気だとか、そういう見え透いたニッポン企業の偽善性みたいなものを真っ向から否定して、残業ゼロ、休日出勤ゼロ。テリトリー以外の仕事には一切手を出さないが、仕事はスーパーできる。


そんなあり得ない派遣社員像を思いついたところで、このドラマはもう成功してる。後はキャスティングを決めるだけって、そんな感じだったろう。


嵌るドラマは、企画書を書くところを想像するだけでも楽しい。