兄妹切断事件の両親の手記


そこでまず、亜澄と勇貴の関係についてですが、「3年間も口をきかなかったような冷たい関係」と報道されていますが、それは若干事実と違います。亜澄が在籍していた短大の入学についても、勇貴が懸命にパソコンで探し当て、やっと入学期限に間に合ったという経緯からも、兄妹の関係は決して険悪というものではありませんでした。

 しかし、亜澄の他を顧みない自由奔放な性格と言動は、家族から理解されていなかったのは事実です。こうした亜澄の生活態度を見ているうちに、亜澄と一歳しか違わない勇貴は、妹が両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないかと思います。

 また勇貴の性格ですが、優しく、家族に対し暴力を振るったりするようなことは一度もありませんでした。しかし、残念なことに、妹の亜澄は大変気が強く、絶対と言っていいくらい自分から非を認め謝るということのできない子供でした。


むう・・・・・。


兄妹の関係を書いた箇所だけれど、何だか微妙な感じ、うまく口に出しては言えないんだけれど。加害の兄と被害の妹を語っているはずが、それを超えて、何とも得もいわれぬ微妙なトーンがある。もちろん肉親同士のことは、他からは伺い知れないし、それこそ法的な裁き以外に、心理学者でもない我々が口を出す筋ではないんだけれど、複雑な兄弟関係という1点をとって考えると、いろいろ思うところもありますが、とにかく口にはうまく出せないということで。