ひろしまドッグぱーく崩壊関連の諸々

経営難になった広島のテーマパークで、500頭近くの犬が1年以上放置されていたという。
まだしっかり把握できていないが、備忘録として情報を集めた。




(引用開始)
パーク閉園、犬480匹やせ衰え=土中から死骸−ボランティア集まり支援・広島

 広島市佐伯区の民間テーマパーク「ひろしまドッグぱーく」で飼われていた約480匹の犬が昨年6月の閉園後、十分な世話を受けられていなかったことが分かった。多くがやせ細り、敷地内では埋められた死骸(しがい)が見つかった。大阪市の愛護団体「アーク・エンジェルズ」は、動物愛護管理法違反に当たる可能性もあるとみて、犬を管理していた業者を刑事告発する検討を始めた。
 現地には連日、犬の世話のため多くのボランティアが駆け付けている。同団体は新たな飼い主を求め、今月21、22日、同パークで譲渡会を開く。 (時事通信) - 10月7日9時1分更新
(引用終了)



YouTube(広島ドッグパーク)


犬たちは、不潔な環境と病気、劣悪な環境に閉じ込められていて、報道を見ると、本当に悲惨な状態。ここ1週間くらいの間に、ようやくボランティアが入るようになり、少しずつ状況が改善されているというが、手のつけられない状態になっている犬たちもまだ多数いるらしい。
経営難で閉鎖された後、管理を請け負っていた管理会社のたった4名の職員が、保健所の立ち入り要請も断って、犬たちの養育を続けてきたというが、到底維持できるはずもなく、ついに助けを求めることになった模様。

経営元の会社は、この管理会社に犬の世話は一任していたというが、責任問題の仔細は、はっきりしていない。この混乱にまぎれての募金詐欺なども横行しているようであり、ちょっと細かい部分まで追いきれないが、相当混乱している様子。


2ちゃんの関連スレによる経緯情報。




(引用開始)
403 わんにゃん@名無しさん sage 2006/10/04(水) 13:45:58 id:u2AqVc6W
ひろしまドッグぱーくは、平成15年4月に開園
・土地の所有者「山陽工営(株)」と犬を所有、提供するドッグプロダクションが共同経営する業務形態だった
・動物取扱業の届出はドッグプロダクションが行い、犬を飼養管理もドッグプロダクションが行っていた。
ひろしまドッグぱーくは平成17年6月、経営難から閉園
・「山陽工営㈱」はドッグプロダクションに対し立ち退きを求めるが、ドッグプロダクションは 犬約400頭とともにそのまま滞在し、犬を飼養し続ける。
・閉園後、市民、報道機関からのドッグプロダクションの犬の飼育管理が満足でないと訴えがあり、 広島市は調査、指導を行う
・しかしながら動物管理センターが行う立ち入り調査では業者側に拒否された場所、犬舎には強制的に 立ち入ることは出来なかった
そのため、現地では確かな実態調査が行えず、その時点で市が把握していたのは犬の不適切な多数飼育のみだった
・動物管理センターは、平成17年9月以降、ドッグプロダクションに対し、様々な手段で援助を求め犬の譲渡先を探すように現地での指導5回をはじめ、計23回の指導を行う
・この指導によりドッグプロダクションは平成18年8月21日から1週間、スタッフ個人名で50種100匹の純血種、雑種の 里親募集を地元新聞社の広告へ載せた
・大阪の動物愛護団体アークエンジェルズなどが20数頭の痩せた犬の救出する活動に乗り出し、支援者を求める



404 わんにゃん@名無しさん sage 2006/10/04(水) 13:47:09 id:u2AqVc6W
(続き)

・平成18年9月26日、アークエンジェルズからの業者告発の要請があり、広島市、広島西警察署が アークエンジェルズと共に 改めて現地に立ち入る
・今回の調査では死亡している犬、瀕死状態の犬は確認できなかったが、これまで立ち入れなかった区域の 犬舎の犬は全般的に痩せて栄養状態が悪く、給餌、給水が不十分だったことを確認
・ドッグプロダクションに対し、早急に適切な給餌、給水、施設の衛生環境の向上など適切な飼育管理の徹底と 飼育改善計画書を提出するように指示をした
・この結果、ドッグプロダクションは犬の所有権を放棄
・土地所有者の山陽工営㈱や、アークエンジェルズが協力して飼養管理する方向で調整を進めることなった。
・また、今回レスキューされた、この衰弱した犬達は、以前動物管理センターが立ち入ることの出来なかった犬舎の犬であった

(引用終)



本日になって、現在ボランティアの中心になっている団体「アークエンジェルズ」のWebサイトが「アクセス過多により」ダウンしているとされている。そのため閲覧ができない状況。


●アークエンジェルズの広島代表者のサイト

●ドッグぱーく開設時の記事「処分場跡地に「ドッグぱーく」 自然と共生、施設はリサイクル (株)大前コーポレーション」
→リサイクルを中心にして廃材や不用品を「再利用」してドッグぱーくを開設したと。美談のように語られているが、今思えば予算がなかったんだろうな。


アークエンジェルズと、この大前氏はスレによると現在は連絡をとりあって、協力状態にあるという。また、このドッグパークから子犬を譲り受ける約束でフレンチブルドッグの子犬に10万円払った顧客が、実際に子犬を受け取ると「心臓に穴があいています。 肺の一部がつぶれています。 現在、酸素吸入器で生命を維持している状態だそうです。 」の記載も。


いずれも混乱した中の情報でアークエンジェルズに関しても様々な話が交錯しているので、ここで俄かにコメントできないのだが、理解できないことが諸々。(これらは単に私の調査不足もあるかもしれないが)


●gooのタウンページ内のひろしまドッグパークiタウンページ
→閉園したはずのパークが営業を続けているかのような記述。


●MSNトラベル「ひろしまドッグパーク」
→ここも同じ


●上記でドッグパークのものとされているURLは、単なる犬関連の宣伝リンクに差し替えられている。ドメインの移動か。



●あまり報道されていないのだが、一部の施設は、今年の9月に一時的にリニュアルオープンされていたという情報もある。
ここのブログとか

●広島動管センター所長からの告知メール
ここ スタッフ個人名で「里親募集50種100匹の純血種、雑種を差し上げます(無料)」と地元新聞社に広告を載せたことから、不特定多数の市民の目にとまり、・・・(中略)
この結果、ドッグプロダクションは犬の所有権を放棄し、土地所有者の山陽工営(株)や、アークエンジェルズの方々が協力して飼養管理する方向で調整を進めることになりました。

このあたりの処置がいろいろ言われてもいるようだ。





今日のところはこのくらい。また追記するかもしれない。実にひどい話には違いないが、行政対応関連引っかかる点多。