亀田問題---数のマジック

TBS系を中心にしつこく繰り返されているのは、亀田戦のジャッジの採点ルールの説明というか弁明。
それを聞いてもやはり、ぼんやりと「何か変な説明だ」と思ってしまう心理の背景には、こういうことがあるのだと、ずぱっとわかりやすく説明してくれるエントリー。




(引用開始)

数値で評価するということ(5号館のつぶやき)
 ボクシングの試合にしてもジャッジの持ち点がこれこれで、たとえダウンがあっても規定以上の点差をつけることができないという「説明」がなされると、足し算によって負けているように見えている選手も勝つことがあるのです、などという説得力のない説明も数値というマジックでなんとなくそれらしい形がついてしまいます。


(中略)
このように数値化することで最終的な評価を行うシステムというものは、数値が出てしまった後ではいくらでも精密な「客観的比較」が可能になりますが、逆にいうとその数字が出る前はどんなに不正があったとしてもすべてがロンダリングされてしまうという非常に危険なやり方だと言わざるを得ません。

(引用終了)



「数字を出すことでで不正をロンダリングする」という表現がさらっと出るところがさすが科学畑の方です。数値合理の有限性をさらっとついておられる。


それはともかく、試合後の亀田のテレビ出演における本人の態度は冷静で概ね好感触。おや、この「クソガキ」(笑)、巷で言われているほど馬鹿じゃないじゃん、と思った。



【参考リンク】
●クソガキの覗き込んだ奈落---亀田戦に想う(BigBang)