月は笑う


気がつけば僕は悪意に囲まれている。
僕は歯を剥きだしにして、必死にそれに抗する。
気がつけば僕は善意に囲まれている。
僕は精いっぱいのサービス精神でそれに応える。

月の夜。
闇の夜。

僕は一人で野に臥している。
誰もいない野に臥して、一人で月を見ている。
世界の中で、あるいは月を見ている者がどれだけいるかは知らないが。
僕が月を今ここで見ていること。
それだけは、あなたに知ってもらいたい。

人生は。
あるいは世界は。
単純ではないし、夢見る季節は、とうに過ぎている。

しかし
しかし

僕は何かを見落としていないか。
まだそこにある何かを、見えずに時を過ごしているのではないか。
そんな思いは、あるいは風に散る。
あるいは無為に消えていく。

いいか、君。
時間は永遠ではないのだ。おわかりか。

諾と誰かがどこかで呟く。
諾と誰かがどこかで呟く。

この子

愛犬家達が、犬のことを「この子、この子」と呼ぶのに、やっと最近慣れてきたのに、今日のIBMの講師ときたら、
AS/400を全部「この子」呼ばわりだ。


AS/400だぞ?


「1978年に登場したこの子は、さらに多くのメモリーを積んでいました。」

「この子の体の特徴はまず全身の色が黒!」


。。。。。


先生!餌は何を?

謎のアーティストERIKAが・・

本当に謎になってしまった。ただし沢尻エリカとして。

エリカ様、ご機嫌ななめ!?「クローズド・ノート」初日挨拶が緊迫!

この舞台挨拶に加えて、「ラジかるッ」のインタビューも見たけれど、もはや非礼だとか、ご機嫌斜めなどという生易しいものではない。視線は定まらない。声は聞こえていない。周囲も見えていない。稀に見るほど常軌を逸した状態であり、今の彼女は人前に出るべきではないし、仕事の出来る状態ではない。何が原因かわからないが、明らかに精神の健康、バランスを崩していると思う。とかく芸能界のことで、話題づくりだとか、我侭だとかで喜劇的に解釈されがちだけれど、まだ20歳そこそこの女の子である。周囲が何とか休養させるなり、「治療」させるなりできないものだろうか。

松永英明氏の「シガチョフチェイス」が「漫画実話ナックルズ」に掲載



「漫画実話ナックルズ」(10月号vol.55 2007年8月16日-ミリオン出版・現在一部コンビニで売られている)に、松永英明氏が原作と記事を担当した、「元信者が激白する!!オウム公安が爆破テロを阻止した日」が漫画で掲載された。12ページ。題材は既に松永氏が先にネットで公開していた「シガチョフ事件(シガチョフチェイス)」である。松永氏はここで、「教団を脱会したライター」として、主人公として登場し、「上祐氏がひかりの輪を立ち上げた経緯などについても、どこかで語りたいと思う」と語っている。


※なお、この記事は松永英明氏自身が自らペンネームで公開しているので、イニシャル化することはしなかった。


原文の緊迫感は伝わってこないのと、あまりに短いのでちょっともったいない気がするが、氏の近況の一部がわかる。

不謹慎かもしれない「フラット革命」書評のようなもの(1)

[rakuten:book:12104529:detail]



「うーん、消えたな・・」
「消えましたね」
「書き終わる寸前、気持ちいいくらい消えた」
「・・・・・・」
「真引現象だな」
「?やっぱ・・ダメなんじゃないですか?この形式」
「ん?」
「これ書評でしょ?しかも『フラット革命』の」
「まあ、そんなようなものだな」
「佐々木さんに本送ってもらったんでしょう?こんな不真面目でいいんですか?」
「真面目だよ。いいじゃん、対話形式」
「消えたの暗示じゃないですか?・・・今までBigBangさんネタに走ってろくなことはなかったですよ」
「佐々木さん、洒落わかるし」
「そうですかねえ・・・」
「心配するな、辛木君」
「・・・・・誰?・・消えたままのほうが良かったんじゃないかな。この記事」
「うむ・・・書き直すほどのものではなかったかな」
「・・・・・・」






「で、『フラット革命』だけど」
「評判高いですね、全般的に」
「値段は安い」
「買ってないでしょ」
「ま、そのなんだ」
「え?」
セカンドライフは始めるとやめられない」
「(関係ないでしょ)それでずっと読まなかったんですか?」
「読んだよ。とっくに」
「で?」
「でって?」
「感想ですよ。なんか避けてませんか?書評書くの」
「つまり、インターネットのおかげでみんな言いたいことを言えるようになったということだ」
「・・・・・・」
「だけどそれは結構いろいろ問題もあると」
「・・・」
「でも避けられないんだからあきらめようと」
「それだけですか?」
「それだけじゃないさ」
「例えば?」
「まず1章はがんだるふさんの話。毎日新聞の『ネット君臨』。」
「『フラット化するマスメディア』ですね」
「この章だけじゃないんだけど」
「はい」
「この本ってそもそも、誰に向けて書かれたんだろうね」
「誰に?」
「うん、要はインターネットによって言論の手段が万人に開かれたと。」
「はい」
「で?」
「で?って・・それがマスメディアに衝撃を与えていると」
「そうだよね。佐々木さんは旧メディアが晒されるフラット化の衝撃の一例として、がんだるふ事件から書き起こしているんだけど、あれってさ、毎日の記者が馬鹿だったんでしょ?」
「またそんな・・・」
「だってさ、取材対象の調査をちゃんとやらないで、いい加減なことを書く記者なんていくらでもいたじゃない。それが一番のポイントでしょ」
「でもそれは・・」
「そう、ネットがなかったから泣き寝入りだったのが、インターネットによって自由な言論や反論の環境ができた。」
「ええ、だからそれが・・」
「匿名の発言の中にも鋭いものが出てきて、ブログ論壇というようなものができて」
「ええ」
「だからこれって、ガ島さんやR30さんが言っているような旧メディアのわからずちんのメディア関係者に向けて言ってるんでしょ?俺らじゃないでしょ」
「何でこういうときだけガ島さんやR30さんを引くんですか。悪口ばっかり言ってるくせに」
「だからさ、このへんは佐々木さんの言論はDJ研の流れに沿っているわけで、要は古巣のお馬鹿な頭の固いメディア関係者に警鐘を鳴らしているわけですよ。そうですか、じゃあ勝手にやってくださいみたいな、空々しさがいっつもこっちにあるんだよね」
「佐々木さんってDJやるんですか?」
「・・寒いよ、そのネタ。つまりさ、こんなこと書かれてもぎくっとするのは、そういう頭の固い『メディア関係者』だけじゃないの?」
「うーん、身内争いみたいな?」
「うん、メディアに対する信頼なんてさ、とっくに崩壊してるよ?夕べ、シルルも言ってた」
「シルルって?」
「夕べセカンドライフで会ったフランス人」
「知りませんよ。」
「とにかく、向いている方向がすごく特定業界的で、この本読まされる一般人はどうしたらいいのかよくわからない」
「はあ・・」
「フラット化ってもともとフリードマンとかが言い出したことで、経済や技術や企業経営の仕組みが急速にネットによってグローバル化していくってことでしょ。それならわかるんだ。産業世界の変化とか、関心高いよね。一般人にも。佐々木さんは、その中で言論の部分を突出してとらえて「フラット化」とずっと言っているんだけれど、それってひとえに旧来メディアへの批判にしか聞こえないわけ」
「でもそれは・・」
「そう、それはそれでわかるんだけど、例えばブログ論壇がこうなっているなんて言われてもさ、そこで起きている混乱や攻撃だとかをどうすればいいのかと」
「佐々木さんは、それも必然なので、越えていくしかないというか」
「それは我々に対してだよね?そのあたりはさらっと書き流して、顔はまず旧来メディアに向いているわけだよ。その言及はさ、確かにその世界にいた人だから厳しい。この本をがんだるふの件から書き起こしたのは、それがよく出ていると思う。だって彼にとって古巣の毎日新聞でしょ。これは取材者の追跡取材までしている。つまりポイントは旧メディア崩壊のような気がする。社会変革じゃなくてね。何かこのへんステークホルダールサンチマンを感じるのだ」
「・・・・・・パロディやらなくていいです」
「というわけで・・・そろそろ、セカンドライフに戻っていいかな?」
「待ってくださいって(もう・・) メディア批判は意味がない?」
「そうじゃなくて、向いている方向だよ。佐々木さんっていう人は、いつも半分メディアに軸足を置いてこちらを見、半分軸足をこちらに置いて旧メディアを向いているわけ。」
「ええ」
「オーマイの時もそうだったんだけど、そのバランスが実に微妙で、この『フラット革命』にそれがよく出ていると思うんだな。どうしてもそのバランス感覚みたいなところが気になっちゃうわけ。いや、批判しているわけじゃないですよ。」
「(だからパロはやめてください)この本には今までで一番時間をかけたそうです」
「うん、それはよくわかる。とくに「ことのは問題」に関する記述はすごくナーバスで丁寧。バランスがとれていると思う」
「にわかに突っ込めないですよね。細かい部分以外」
「うん、うん。直前に出た、あのDJ研の高価な本とは全然違うね」
「あれはログだそうですよ。」
「書き流し収録って感じだね。佐々木さんもそう言っていた。」
「ええ」
「旅の恥は書き捨てみたいな・・」
「またそういうこと言う・・・で、第二章ですが・・・・」
「まだやるの?」
「やらないんですか?」
「(続く)」
「え?(続けるの?これ)」
「悪い?やめる?」
「これで終わりはないでしょう。・・でも・いいのかなあ。」
「ほっぽり出すのもダメ、続けるのもダメ。
「・・・・」
「ドシタラヨカロ」
「やめなさいって。(時期が悪い)」
「・・・・・・セカンドライフに戻っていい?」
「・・・・・勝手にしてください(もう・・)」
「いや、これも芸風だから。辛木君」