2007-12-25 手をつねる あなたが、私はこれくらい痛いんだよと、僕の手をつねる。 今度は僕が、僕はこれくらいだと、あなたの手をつねる。いや、もう少しこれくらい。などと2人で笑いながら、 冗談のように繰り返している間にいつかわからなくなる。この痛さは自分のものなのか。 それとも相手のものなのか。共有するとはそういうことなのだけれど、 それはわかるけれど、それで痛みが薄らぐとは限らないのだ。 あなたの手はかえって痛くなってはいないか。