歯医者の勘違いだとか、アインシュタインだとか。----ごぼごぼ言葉では愛は語れない。
歯医者ネタを続けます。
歯医者で困るのは、話しかけられても返事ができないこと。わかるでしょう?
何か言われてもだいたいこっちは
「うがうが?」
と間の抜けた声しか返せない。
それなのに土曜日に行った歯医者の振ってきた旬の話といえば、なんと
「ことのは騒動とBBの正体!!」
聞けば歯医者の間でも大騒ぎ・・・
・・・・・・・・・・・・
なわけないでしょ。
嘘です。調子に乗ってごめんなさい。
そうじゃなくて、ワールドカップの話題。(ありがち)。
#僕は実はすっげー野球音痴なんだけれど、サッカーはかなり好きで(前回の日韓共同開催のときなんか、完全に正しい日本国民として、大声をあげてテレビにかじりついていました。)
ドイツはやっぱすげーとか、欧米には勝てんとかてきとーに、ごぼごぼ相槌を打っていた。
「私なんか巨人大鵬卵焼きの世代なんでサッカーなんて子供のころはねえ。ないのも同然でしたからねえ」
「うがうが」
(私もですよ)
そんな感じで話を合わせていたんですが、そのうち変な方向に話が行き始めた。
「でもねえ、私思うんですが、サッカーはまああれですけど、日本っていう国は凄い国だと思うんですよ。ほんとは」
「・・・・うが・・・」
(そうですかね)
「ご存知ですか?あのアインシュタインがね、すっごく日本を褒めていたんですってね。」
「・・・・・・・う・・・・が?・・・」
(うん?)
「朝日新聞に出てましたよ。あれほどの人が言うんですから、凄いことですよね」
「・・・・・・・・う!」
(!!)
ちょっと待て。ちょっと待て。
朝日新聞に出ていたアインシュタインの話って、これじゃないのか。優秀な頭脳に記事が蘇った。
↓
ネットで流行「アインシュタインの予言」、人違い?
2006年06月07日 朝日新聞アインシュタイン博士が日本をべた褒めしたとされる「アインシュタインの予言」という文章が、ネットや一部の書籍で広まっている。だが実は、博士とはなんの関係もない言葉が孫引きで広まっただけだと、東京大学の中澤英雄教授(ドイツ文学)が主張している。調査でたどり着いたのは、シュタインという法学者の言葉とされていた文章だった。
中澤教授は、田中智学がこの言葉を知るもととなったシュタインの講義録などにも当たってみたが、該当する文章を見つけることはできなかったという。(中略)
結局、起源はシュタインの言葉でもなく、田中智学が自らの思想をシュタインに寄せて語った文章の可能性が高いと中澤教授は見る。それが孫引きを繰り返されているうちに、どこかで「アイン」がついて、アインシュタインの予言だということにされてしまったらしい。
中澤教授は「海外からみたらアインシュタインをかたってまで自国の自慢をしたいのかと、逆に日本への冷笑にもつながりかねない事態」と心配し、安易な孫引きにくぎを刺している。
「↑うがうが・・・・?」
(朝日の記事って、↑だろ?意味が違うじゃん。アインシュタインが日本褒めをしていたのは信憑性がないって話なのでは?)
「あのアインシュタインも言ってるんですから、これからは日本人も自信を持つべきですよ、もっと」
「うがうが!!」
(いや先生、そうじゃなくって・・)
「これからの世界を救うのはやっぱり日本ですよ!」
「・・・・うが・・・・うがうが!!!」
(いやそうかもしれないけど、アインシュタインの話は・・ちょっと違う記事で)
「ですよねえ?」
「うがあ・・・」
(・・・通じてねえよ)
「はい終わりです。口をゆすいでください」
「・・・・・ごぼごぼ」
「これで終わりです。なにか?」
「・・・いえ。なんでもないです」
やっぱさ、ごぼごぼ言葉では愛を語り合うことはできない。
それにしても、どうして180度反対の意味に記事を誤読するかなあ・・
世間ってそんなもんですか?