炎のある空間

風呂場の電球が切れてしまったので、蝋燭を立てて入浴。暗い中でお湯につかるという行為が、予想外に落ち着く。暗い空間と湯。そして炎。
電灯の明かりには揺らぎや揺らめきがない。蝋燭の炎の揺らめきは、空間と湯の面に反射して、そこはかとない変貌を見せる。
いつも安定した明るさの中では感じ取れないものも、ある。



でも、「ほの暗い水の底から」という言葉を夜中に1人で思い出してしまうのは、できればやめたほうがいい。


ゆらぎ。
ゆらぐ。