夏の朝。目覚めはUPS
UPSの警告音で目が覚める。部屋の電気をつけるとつかない。
停電だ。あわててサーバーのある部屋へ入ると、ドアを開けた途端に復帰。
やれやれと思い、テレビをつけると、大規模停電の模様。
自宅では30秒程度の瞬断だったが、と思い、気になって事務所側を調べると
サーバはみな動いている。
一安心と思ったが、出勤してみると綺麗に全サーバ落ちていた。
どうも、僕が調べた時間帯はUPSが作動していただけで、およそ20分程度動いて
そのあと落ちてしまったらしい。
事務所のある区域は推定60分程度の停電。
システムをやるものにとって、不可抗力の停電は仕方がないとあきらめるにしてもその後の正常復帰を確かめるまでは気が気じゃない。昼頃ようやく正常化。
その点、データセンターに預けてあるシステムは微動だにせず。
このデータセンターでは停電が起きるとまず2時間くらい予備電源が動き、その後地下にある大型ジェットエンジンのような巨大な発電機が動き出すことになっている。
これで約2日。
今回程度であれば、停電が発生したとしても予備電源の範囲内。
地下のあの巨大な主電源が動くまでは至らなかっただろう。
オープン以来、試験運転を除いて、もちろん一度も作動したことがないという。
そりゃそうだね。
東京の電源が2日落ちたら・・・それはテロか「日本沈没」くらいしか考えられない。
そのときは・・逃げるかしかないね。システムどころじゃない。
つまりこの2日間の主電源装置の稼動を誰が見届けるのか、という問題になる。
ところで武器・・つまり自動小銃のようなものは置いてないんですよね?
といつか担当の人に尋ねると
「へ? また冗談を・・」
って顔をしていたが、入り口に警備常駐しているのは、たったのXXX名。(伏せます)
このデータセンターを落とされたら大変なことになるだろうに。と見学するたびに思います。
死角ジャパンの夏。