夜のバスと幸福


夜のバスに、物悲しさと、ある種の疲れた感じが漂うのは、それはあなたがバスの中から、夜の街と、そこに蠢くあなたのような人間達を見続けることができるからだと思う。


いや、見てしまうといったほうがいいか。


人がどんどん降りていき、下手をすると最後の1人になってしまうこともある。
もちろん降りていく人を責めることはできないのだが、不思議とバスの外に暮らす人たちのほうが、幸福に見えるのはなぜだろう。