ユーザーカルマと「宗教性」


●まあ、概ね
真夜中は別の人 に書いてある通りです。

「カルマと言う言葉を宗教用語としてのみ捉えることは正確ではない」

というのが当時の私の見解。これは今でも変わらない。

では実際に「宗教性があるのか、ないのか」は、「たぶんない」と思っている。
でも正確なところは「わからない」というのが正直な気持ちである。


●未だに

GripBlog報道メディア設立企画書について思うこと(5)

が問題にされるので補足する。

  • 繰り返しになるが、上記記事の赤字部分は、記事本文と完全同時に記述。記事を書き始めた時点で最初から入れる予定であり、「同時に続けて」予定通りに書いている。書き終わってから直後に「まずい」と訂正したり、一定時間後に「追加」したものではない。

僕自身がどこかで「加筆」という表現を使ってしまったので、余計にややこしくなったが、赤字は最初から記事の一部。記事を書いた「後で」カルマの使用例を知って訂正したわけでもない。

  • 「Pligg」で「カルマ」が使われていることも、記事を書いた段階でもちろん認識していたが、知的財産権の範囲を抵触する可能性があるので、ソフトの名称は明記しなかった。このあたりは売文氏にも答えたとおり。ソフトウェア名を明記しないと印象操作になるということはないと思っている。なぜなら、すぐにそこに続けて「「スラッシュドット」において、やはりほとんど同様に、ユーザー数値を「カルマ」と呼んでいることを知った。また、別の方からは、ある種のRPGでこうした用語を使っていることも教えてもらった。」とまで書いており、ここで「スラッシュドット」を「Pligg」に置き変えたところで、大きな意味があるとは思えなかったからである。むしろ、「Pligg」の名前まで公表しては、いくらなんでもまずいという思いがあった。
  • 泉さんに許可をとって「Pligg」の名前を出すべきだったなどと売文氏は言っているが、再三の泉さんへの「企画書作成のプロセス」公開への提言がことごとく蹴られて、このシーンに来ているわけである。私が「Pliggだけど、書いてもいい?」などと泉さんの許可をとってまでシステムソフトウェアの名称を公開するべき、何ほどの理由も私にはなかった。それどころか彼女は、私が企画書作成のプロセスの一部を記事にすることすら、好んでいなかったのだから。
  • 「Pliggで使われている」=「宗教性がない」とは、私の頭の中で結びついてはいなかった。先に書いたように、現在は「おそらく宗教性はないだろう」と思っている。が、100%の確信までには至っていない。
  • 太字部分。「なぜよりによって「カルマ」なのか?」は、その直後に赤字部分を書くことを予定して書いている。つまり太字で強調しても、その後すぐに過度に憶測が働かないよう配慮することを、自分としてはあらかじめ決めているので、あえてその表現を選んだ(と思う)

太字にした理由は、「この「ユーザーカルマ」という用語は、松永さんのオウム信者問題発覚以後、長く私を悩ませた用語となった。」にかかる。


「いったい全体、なんで「カルマ」なんて用語を使うんだ?よりによって??」


という思いを持っていた時間が、長かったことを表現すると同時に、自分としては、泉さんに「ユーザーカルマについて説明をしてくれなかったことの理由」を問い、企画自体に「宗教性があるのかないのか」(というよりもないということを明言してもらいたい)を問いかける意図もあったと思う。(もしも仮に宗教性があったとしても、それのみで企画に著しい問題があると断言できるものでもないと思うが)


  • 訂正のこと。この太字部分が原因になって、風評が広がったり、憶測が広がった事実があるとは、自分としては思っていない。またこの表現で誤解が広がったとも思っていない。印象操作をしたという声もあるが、ここで「泉さんはオウムである」と印象操作などしたところで、私が得られるものは何もない。印象操作の意図は全くなかったと断言できると思う。実際彼女がオウムであるなどと考えたことはないし、そうした表現をしたこともない。
  • 個人的には「ユーザーカルマ」について今なされている論議は、僕という1ブロガーの個人的な表現方法を議論する流れにしては、いささか過剰ではないかと感じている。太字にすることが表現者として不用意ではなかったかと言う人もいるようだけれど、自分の心情の流れを正確に書いていく上で、当時「ユーザーカルマという(宗教的な)用語」が自分に与えたインパクト、そしてその「ユーザーカルマ」という言葉を企画者自身の口から正確に説明してもらいたいという気持ちからすれば、当時あの部分を太字にすることが自然だったのだと思う。これはそうとしか説明ができない。
  • 1つの考え方としては今後、「この用語は単に「Pligg」というソフトで使われているものでしかなく、宗教性は全くないと「わかった」ので、誤解しないようにお願いしたい」と当該の記事に明記し、私の「紛らわしい」記述をお詫びする処理が想定できると思う。今後それを実施する可能性もあると思うが、まだその時期は早いと思う。理由は、前述した通りである。