風評被害とは何か--補足2

どうも各所で話題になっているようで、ようやく自分も気がついたのだが、

GripBlog報道メディア設立企画書について思うこと(5)

の赤字部分。


#最近になって、「スラッシュドット」において、やはりほとんど同様に、ユーザー数値を「カルマ」と呼んでいることを知った。また、別の方からは、ある種のRPGでこうした用語を使っていることも教えてもらった。(若くないんでね。すまん)したがって、ビジネスモデルとしては先行事例があるので、この「カルマ」という仕組みに新規性はない。企画が実現しても、おそらくその名称は使えなかっただろう。
新規性がないので、ここに触れても構わないと思っていることがひとつ。そして、このバージョンより前の企画書には登場していない概念が、この版で急に登場したことに違和感を感じたことがひとつ。さらに、泉さん自身は(おそらく今でも)この「ユーザーカルマ」の由来が、スラッシュドットのことも含めてわかっていないであろうということである。

この部分は「加筆」ではない。「追記」でもない。エントリーをアップしたときに同時にアップしたものである。リアルタイムで読んでいた人には自明だが、最近読むとエントリーアップ時点と、この部分のアップ時点に時差があるように見えるかもしれない。

「カルマ」に関する他のソフトウェアでの用法が一つも明らかにならなかったとすれば、売文氏の言うように「影響」の大きさや「風評被害の可能性」を担保できないので、私はこのエントリー自体で「カルマ」について触れることはなかっただろう。他のソフトでの実例がわかったので、その情報と同時にエントリーをあげたのである。この形式であれば、「カルマ」の用語のみが過剰に一人歩きする危険はないと判断した。


しかし、時が経ち、この該当部分が記載されないまま記事が一定の時間アップされていたと誤解する人も現れたようであり、その前提で議論が組み立てられていたとすれば、ここでも私とは噛み合わないことになる。正直そうした事態は最近まで予想をしていなかった。


インターネットが記事のアーカイブである以上、完全な時系列の再現はこまめな「魚拓」くらいしかその危険性を担保するのは難しいのだが、この記事に関する加筆や修正により、過剰な誤解の一人歩きに対して、何らかの所作をするべきかもしれないと思っている。

方法は検討します。


※ちなみに、記事をアップした後で加筆するときは、私は習慣として加筆した日付を必ず(できるだけ)入れるようにしている。(細かいミスタイポなどはその限りではないが)そうしないと、後から混乱の元になると思うから。報道企画書関連のエントリーに限らず、追記や加筆の日時が入っていないものは原則的には記事本文と同時アップである。

※本人がその「誤解」に気がつく前から、当時リアルタイムで読んでいたと思われる数人からその事実を指摘していただいた。月並みな言い方ですが、「読者」はありがたいと思う。(その言い方はG線にかぶるのであまり多用したくないのですが 笑)

※同時アップであっても、なお「ユーザーカルマ」自体に触れるべきではなかったと反論者が感じているのであれば、この補足は無用なものになるだろう。現在進行している議論に影響はない。

※「最近になって」という表現が良くなかったのかなあ・・ぶつぶつ。