マリラ・カスパート
ほらほら、あの人、あの人。アンを迎えに来るあの気難しいあの人。
何て言ったっけ?
マリラ・カスバートとレイチェル・リンドは、少しも似たところがないのに、というより多分そのせいで、二人には友情としか言いようのない類(たぐ)いの感情が通いあっていた。
マリラは背が高くてやせていて、骨ばった体には、まるみがなかった。白髪(しらが)混じりの黒髪を、いつもきつく結い上げて小さなまげにし、針金のヘアピンを二本刺し、かっちりと留めていた。了見が狭く、礼儀作法にやかましい頑固者(がんこもの)に見えなくもなく、実際、その通りだったが、ユーモアのセンスをほのめかすような表情が徴(かす)かに口元に漂っていて、救いとなっていた。
(赤毛のアンより)
そうそう。マリラ・カスパート!
あの人は(おそらく)女性ではないが、そんな感じである。
ユーモアのセンスをほのめかすような記事タイトルに微かなユーモアが漂っていて救いになっている。
たまには「突っ込み芸」以外も見てみたい。