アンダーグラウンド

再読(3)23人くらいまで

再読し始めたのは良いが、現在23人まで読んだところで、正直なところ、もうへとへとである。まだ1/3とは信じられない。この重量級の体験を62人もの人たちから直接聞き取りを行って文章に起こした村上春樹という人物が只者でないことを、改めて思い知らされて…

再読(2)

読み返そうと思った理由は、もちろん今のいろんなこともあるけれど、自分の個人的な志向性も大きい。 小説でもそうなんだけれど、本には読むべき時期というのがあって、それを外した時期に読んでも、真に意が取れない場合がある。 今が自分にとって、この本…

アンダーグラウンド再読(1)

「アンダーグラウンド」は、1996年1月はじめから、同年の12月の終わりにかけて、約1年間かかって行われた、サリン被害者への村上春樹のインタビューである。登場するインタビューイ(証言者)は62名。 インタビューイは新聞の被害者リストなどから地道に辿る…

総括というのは---「アンダーグラウンド」を再度開いた

総括というのは、考えてみればいろいろな形があるのであり、ここしばらくそれが専ら人と人との「応酬」の形でなされていたことは、そろそろ考え直さなければならない時期が来ていると思う。 自主的に。 全ての「総括」が対話形式で(他人との、という意味)…