乱れ


深い夜。


どこかで遠くの誰かの心が乱れると、夜の冷気が、ほんの少し、ほんの少し震える。

その僅かな震えが、自分のところまで伝わってくるのだ。

水や空気には、何かしらそういう力があるように、思える。

で、何ができるわけでもない。それはその通りなのだが

ちゃんと震えたよ、と伝えたたいときもある。

そう伝えたいときもあるのだ。


それだけである。

全く正しい

全く正しい。

日本政府の「UFOは存在しません」発言にいちゃもんをつけてみる(Life is beautiful)

その意味では、日本政府の「UFOは存在しない」という発言はとてもおかしい。元々の意味のUFO(=正体がまだ確認できていない飛行物体)ならば存在を否定することに意味がないし、マスコミの言うところのUFO(=宇宙人の乗り物)ならば、この存在を頭から否定することは政府がすべきことではない。

 政府なんだから、もう少し正確に「UFO(未確認飛行物体)目撃の報告は数多く受けているが、政府として、そういったものが一部の人たちが言う様に宇宙から飛来した宇宙人の乗り物だとは認識していないし、さらに調査が必要と思わせるだけの信頼度の高い情報も持っていない」と発言すべきだと思うんだがどうだろう。


全く正しくない

http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20071221/p1

手をつねる

あなたが、私はこれくらい痛いんだよと、僕の手をつねる。
今度は僕が、僕はこれくらいだと、あなたの手をつねる。

いや、もう少しこれくらい。などと2人で笑いながら、
冗談のように繰り返している間にいつかわからなくなる。

この痛さは自分のものなのか。
それとも相手のものなのか。

共有するとはそういうことなのだけれど、
それはわかるけれど、それで痛みが薄らぐとは限らないのだ。




あなたの手はかえって痛くなってはいないか。

井戸


深夜、月が見えないので井戸の底に水を求めて降りていった。

闇の中に聞こえる水の音が、あなたの胸の鼓動に重なる。

どくどくどく。

降りても、降りても井戸の底にはたどり着けない。

おかしい、こんなに深い訳はなかったのだが。
疲れて手を止め、頭上を見ると、いつの間にか雲の間から月が見えている。


井戸の深い奥から仰ぐ月は、闇に闇を重ねた黒に、ただ一滴の光の水を、叩きつけた絵画のようだ。

どくどくどく。


どんなに下を覗き込んでも、井戸の底は見えない。


ただ青白い月の光が、おそらくは僕自身の影を落としこんでいるだけなのだ。


あなたは、どこにいるのだろう。


僕は、どこにいるのだろう。

「友人の友人は宇宙人」(鳩山邦夫)

民主党鳩山由紀夫幹事長は、弟の鳩山邦夫法相が「友人の友人が宇宙人」と発言したことに関し「宇宙人は近くにいるかもしれないと言いたかったのだろうが、軽率な話をした」と批判した。(関連リンク

UFOは存在しません−。政府は18日、「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体」は存在しないと、閣議決定した答弁書で見解を示した。政府がUFOの存在を正式に否定したのは初めて。
「UFOは存在しません」政府がUFO存在を否定

これは「UFOは存在しない」とした政府見解と異なる趣旨の発言であり、閣僚としての適格性が改めて問われることになろう。尚、鳩山大臣は、「UFOについてはコメントしていない。宇宙人はUFOに乗ってやって来るとは限らない」と、苦しい釈明をしている。

真紅の月

仮の世の海に、真紅の月が沈んでいく。
打ち寄せる波の音が、その赤に被さる。
足元の小さな貝殻が、その波の音を抱きかかえている。

空にある幾千の声を数えて、宙にある言葉を数える。
胸にある幾千の記憶を数えて、心にある表情を数える。

命を生み出したのは暗い海。
暗渠の水に僕はまみれていたのだろう。
その夜も、空には月が架かっていたのだろうか。

両手を暗い海に向かって精一杯伸ばしても、あの月には届かない。